专利摘要:
本発明は、少なくとも1つの多層支持体材料及び少なくとも1つの感圧接着剤層を含む、少なくとも片面の感圧接着テープであって、光透過率が0.1%以下であり、全体の光反射率が少なくとも80%であり、散乱光率が30〜80%であることを特徴とする、感圧接着テープ、並びにキーボードの製造時に接着するための、このような感圧接着テープの使用に関する。
公开号:JP2011505483A
申请号:JP2010536435
申请日:2008-12-03
公开日:2011-02-24
发明作者:フーゼマン・マルク
申请人:テーザ・ソシエタス・ヨーロピア;
IPC主号:C09J7-02
专利说明:

[0001] 本発明は、多層支持体構造を有し、キーボードのバックライト照明のための、高い拡散光率を伴う光反射特性及び吸光特性を有する、片面または両面感圧接着テープに関する。]
背景技術

[0002] 感圧接着剤テープは、工業化時代において広く普及している加工補助手段である。特に電子産業における使用の場合、感圧接着テープに対して非常に高い要求が課される。特定の用途では、感圧接着テープは、特定の接着特性の他に光学特性も満たすべきである。]
[0003] 応用分野には、キーボード類が含まれる。そのため、キーボード類はますます費用のかかるものになっておおり、そして、夜間には使用しやすくするためにバックライトで照らされもする。バックライト式照明により、各キーの数字又は文字を、暗所でも明瞭に割り当てることができる。しかし、このプロセスには問題も伴う。例えば、費用上の理由から光源の数を制限すべきである。さらに、例えば、ノートブックの場合、多数の光源により蓄電池の耐用年数が短くなる。]
[0004] 従って、現在のところ、光源の数を減らし、そして比較的少数の光源で一様で均質なバックライト式照明を可能にする解決策が求められている。このために、光ガイド(光分配器)として白色の膜がしばしば使用される。さらなる問題は、干渉する光反射を最小限にすることであり、この干渉する光反射は、同様に、光の照射を不均質にし、そして、照明される文字又は数字の精度を低下させる。他方で、反射面における非常に高い直接光率の反射によって光スポットが発生する。]
[0005] 従って、キーボード類のバックライト式照明のために、上述した欠点のない又は低減された方法を有するか、あるいは改善された感圧接着テープの需要が依然としてある。]
先行技術

[0006] “Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology” von Donatas Satas (van Nostrand, New York 1989)
Fouassier “Photoinititation, Photopolymerization and Photocuring: Fundamentals and Applications” Hanser−Verlag, Muenchen 1995
Carroy et al. “Chemistry and Technology of UV and EB Formulation for Coatings, Inks and Paints” Oldring (Hrsg.), 1994. SITA. London
Skelhorne, Electron Beam Processing, in Chemistry and Technology of UV and EB formulation for Coatings, Inks and Paints, Vol. 1, 1991, SITA, London]
発明が解決しようとする課題

[0007] したがって、本発明の課題は、高い光吸収を有し、高い光反射を示し、光反射面上に対する高い光拡散を利用して、キーボードの照明のための裏面への固定に使用することができる、片面及び/又は両面の感圧接着テープを提供することである。]
課題を解決するための手段

[0008] 上記の課題は、所定の支持膜特性により、キーボードのバックライト式照明のための高い光吸収だけでなく高い拡散光をも可能にする、感圧接着テープによって解決される。]
[0009] そのために、本発明は、少なくとも1つの多層支持材料及び少なくとも1つの感圧接着剤の層を含む少なくとも片面の感圧接着テープであって、光透過率が0.1%以下、特に0.1%未満であり、全光反射率が少なくとも80%(DIN5063−3)であり、散乱光率が30〜80%であることを特徴とする接着テープに関する。]
[0010] 本発明は、特に、1つの多層支持材料、1つ又は2つの同一又は異なる感圧接着剤の層を含み、そして上述の光パラメータを有する、片面又は両面の感圧接着テープによって実現される。]
[0011] 本発明は、特に、1つの多層支持体材料と、1つまたは2つの同じまたは異なる接着剤とからなる片面または両面接着テープであって、光透過率が0.1%未満であり、DIN5063−3に従って、光反射率が全体として80%よりも大きく、散乱光率が30〜80%である接着テープに関する。]
[0012] 本発明は、さらに、特に電子機器のキー(操作キー)、キーボード、又はキーボードアレイ(Tastaturfeldern)のバックライト式照明を最適化するための、本発明による感圧接着テープの使用に関する。「最適化」とは、本明細書では特に、キー、キーボード及び/又はキーボードアレイのバックライト式照明用の1つ又は複数の光源(ここでは特にLED、以下の実施形態参照)の光収率を強化することを意味し、言い換えると、光源の出力は同じままで、キー、キーボード、またはキーボードアレイの方向に送出される光を増強することを意味する。このために、本発明による感圧接着テープは、特に、キー又は実際のキーボードアレイと発光ダイオードとの間に設けられる光ガイド(光導波路又は光分配器とも称す)として使用することができる。]
[0013] それゆえに、本発明は、キーボード又はキーボードアレイ、特に電子機器を製造する際の接着にも関する。]
[0014] 図1は、そのようなキーボードのバックライト式照明を概略的に図示し、例としてキーボードにおける、本発明による感圧接着テープの使用可能性をも与える。] 図1
[0015] ここで、

を意味する。]
[0016] ]
[0017] 感圧接着剤は、キーボード構造体を固定するのに使用される。]
[0018] 光反射性の、特に金属性の面(4b)の高い反射率と、高い散乱光率との組合せにより、バックライト式照明ユニットの一様な照射が達成される。]
[0019] 本発明による接着テープは、有利には、光反射面及び/又は吸光面を有する。]
[0020] 本発明による接着テープは、その以外に、特に、光反射を生じさせるために金属性反射層を有し、ここで、この金属性反射層は、単独で、又は補助的に反射を担うことができ、及び/又は吸光を生じさせるためにカラーを有する層、すなわち、特に着色された層又は有色の層を有する。吸光層は、特に暗色、好ましくは黒色の層である。]
[0021] 本願において、本発明による感圧接着テープの金属性反射層、特に以下に説明する図2〜13の実施形態においても(上述のような光反射層という意味で)は、白色層の反射挙動が所望の使用目的に適っている場合は、白色層(例えば白く着色された層)に置き換えることができる。] 図10 図11 図12 図13 図2 図3 図4 図5 図6 図7
[0022] しかし、金属性層がより良好な反射挙動を有するため、上述した使用目的により良く適している。]
[0023] 図1に示した感圧接着テープは、以下の図においてその構造についてより正確に説明する。該感圧接着テープは、多層支持体材料からなり、それぞれの層は1つ又は2つの感圧接着剤を備え、光透過率が0.1%未満であり、DIN5063−3に従う光反射率が全体として80%超であり、散乱光率が30〜80%である。] 図1
[0024] 製品の構成
図2による第1の有利な実施形態では、本発明による感圧接着テープは、1つの支持膜層(a)、2つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)、及び光反射面(b)上の1つの感圧接着剤層(d)からなる。] 図2
[0025] 図3によるさらなる有利な一実施形態では、本発明による接着テープは、1つの支持膜層(a)、2つの金属性反射層(b)、1つの着色層(farbtragenden Schicht)(c)及び着色層(c)上の1つの接着剤層(d)からなる。] 図3
[0026] 図4によるさらなる有利な一実施形態では、本発明による感圧接着テープは、1つの支持膜層(a)、2つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び2つの感圧接着剤層(d)と(d')からなり、ここで感圧接着剤(d)と(d')は、同一又は異なる組成であることができる。] 図4
[0027] 本発明のさらなる好ましい一実施形態では、本発明による感圧接着テープは、図5に概略的に図示した製品の構成を有する。この場合、両面感圧接着テープは、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び2つの接着剤層(d)と(d')からなり、ここで感圧接着剤(d)と(d')は、同一又は異なる組成であることができる。] 図5
[0028] 図6によるさらなる有利な一実施形態では、本発明による感圧接着テープは、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び1つの感圧接着剤層(d)からなり、ここで感圧接着剤(d)は上記の反射面(b)上に被覆されている。それゆえ、この実施形態は片面感圧接着テープである。] 図6
[0029] 図7によるさらなる有利な一実施形態では、(この場合も同様に片面の)感圧接着テープが、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び1つの感圧接着剤層(d)からなり、感圧接着剤(d)は着色層(c)上に被覆されている。] 図7
[0030] 本発明のさらなる好ましい一実施形態では、本発明による接着テープは、図8に示す製品の構成を有する。すなわち、両面感圧接着テープが、この場合、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び2つの感圧接着剤層(d)と(d')からなり、感圧接着剤は、同一又は互いに異なっていてもよい。] 図8
[0031] 図9に、本発明による片面感圧接着テープのさらなる有利な一実施形態を示す。すなわち、この感圧接着テープは、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び1つの感圧接着剤層(d)からなり、該感圧接着剤(d)が反射面(b)上に塗布されている。] 図9
[0032] 本発明による片面感圧接着テープの図10に示す有利な実施形態は、1つの支持膜(a)、1つの金属性反射層(b)、1つの着色層(c)及び1つの接着剤層(d)からなり、該感圧接着剤(d)が着色層(c)上に塗布されている。] 図10
[0033] 図11も、本発明による感圧接着テープの有利な一実施形態を示しており、この感圧接着テープは、1つの支持膜(a)、2つの金属性反射層(b)、少なくとも2つの、コーティングされた着色層(c)と(c')及び2つの接着剤層(d)と(d')からなり、ここで、該感圧接着剤は、同一又は互いに異なっていてもよい。] 図11
[0034] 図12は、1つの支持膜(a)、2つの金属性反射層(b)、相互に重なり合う少なくとも2つのコーティングされた着色層(c)と(c')及び1つの感圧接着剤層(d)からなり、ここで、該感圧接着剤(d)は反射面(b)上に塗布されている、本発明による片面感圧接着テープの有利な一実施形態を示している。] 図12
[0035] 図13に示す有利な実施形態の場合、本発明による片面感圧接着テープは、1つの支持膜(a)、2つの金属性反射層(b)、相互に重なり合う少なくとも2つのコーティングされた着色層(c)と(c')及び1つの感圧接着剤層(d)からなり、ここで、該接着剤(d)は着色層(c')上に塗布されている。] 図13
[0036] 支持膜(a)は、好ましくは5〜250μm、より好ましくは8〜50μm、最も好ましくは12〜36μmの厚さである。支持膜(a)は、例えば着色により、非常に好ましく透明であるか、半透明であるか、又はわずかに光透過性である。膜(a)は、本発明の好ましい一実施形態においては、片面又は両面に金属、例えばアルミニウムや銀が蒸着されている。]
[0037] 層(b)は、金属様に光沢があるか、あるいはわずかに艶消しされた光反射性である。層(b)の層厚は、好ましくは5nm〜200nmである。1つ又は複数の層(c)、(c')は、着色されたコート層であり、これらはそれぞれ、好ましくは0.01〜5μmの層厚である。これらの層は、特に、対応する接着テープ面の良好な吸光挙動を保証する。非常に好ましい一実施形態では、着色層(c')として、例えば対応する層に黒色の着色剤又は顔料を導入することによって黒色層が使用される。層(c)と(c')は、様々な化学的性質であることができ、そして、層に有利に吸光特性をもたらす様々な着色顔料を含むことができる。]
[0038] 着色層として、コート層、特に黒色コート層を使用することもできる。]
[0039] 感圧接着剤層(d)と(d')は、好ましくはそれぞれ5μm〜250μmの厚さを有する。本発明によれば、個々の層(b)、(c)、(c')、(d)及び(d')は、片面又は両面感圧接着テープ内で層厚さが異なっていてよく、それゆえ、例えば異なる厚さの感圧接着剤層を設けることができる。]
[0040] 支持膜(a)
膜支持体として、原理的には全ての薄膜状ポリマー支持体を使用することができる。それゆえ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリフェニルスルフィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリメタクリレート、スチレンベースの薄膜、ポリカーボネート、ポリエーテルケトン、ポリアリール、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリブチラール、ポリエチレンビニルアセテート、ポリエチレンナフタレートびフッ化ポリマーを使用することができる。これらのポリマータイプは、単独であるいは相互に組み合わせて使用することができる。特に好ましい一形態では、ポリエステル膜、特に好ましくはPET膜(ポリエチレンテレフタレート)が使用される。図8〜10に示す実施形態では、支持膜(a)は透明であるべきであり、それゆえ、透明な支持膜を有する、適した構成の形態は全て、本発明による接着テープそれぞれの非常に好ましい本発明の実施形態となる。] 図10 図8 図9
[0041] 膜は、緩ませてもよいか、あるいは1つ又は複数の優先方向を有していてもよい。優先方向は、1方向または2方向での伸張によって達成される。]
[0042] 本発明の特徴としては、支持膜(a)の粗さプロファイルが重要である。膜の粗さにより、金属的性質が付与された後に、光反射の拡散率を制御することができる。したがって、0.05μm超、もっと好ましくは0.10超、非常に好ましくは0.15μm超の膜の粗さRaを有する膜を使用することが非常に好ましい。好ましい膜の最大粗さRaは0.35μmである。膜の粗さは、DIN4768に従って測定され、Ra値によって定量化可能である。膜の粗さが増大するにつれて、金属性面の光反射における拡散光率が高められる。支持膜(a)の粗さRaは0.35μmを超えるべきではない。なぜなら、0.35μmを超えると、光反射が少なくなりすぎるからである。]
[0043] 支持膜(a)の膜の粗さは、製造プロセスによって制御することができる。すなわち、膜(a)の製造プロセスにおいて、例えば、ブロッキング防止剤、例えば二酸化ケイ素、ケイ酸含有チョーク(Kieselkreide)又はチョーク、ゼオライトを添加することができる。ブロッキング防止剤の割合を高めることにより、膜の粗さが高められる。さらに、膜は、押出後にエンボス加工することもできる。この場合は、エンボスローラによって支持膜の粗さを制御することができる。]
[0044] この製造プロセスにより、膜面の一方だけをより粗く構成することも可能である。本発明の非常に好ましい一つの形態では、次いで、粗い面は金属的性質を与えられ、この面が最終用途において光反射面として使用される。さらに、押出プロセスによって膜の粗さを制御することもできる。コーティングダイのリップ出口で、リッププロファイルによって膜の表面上に粗さを生じさせることができる。また、コーティングダイ中の温度制御によって表面粗さに影響を与えることもできる。すなわち、ダイリップの温度を低下させることによって粗さを高めることができる。絶対温度プロファイルは、押出しされる材料(ガラス転移温度、レオロジープロファイル)に依存する。]
[0045] さらに、膜の粗さは、膜添加剤によって制御することができる。すなわち、膜の粗さを高めるために、例えばナノメートルおよびマイクロメートルのスケールのフィラーを添加することができる。]
[0046] 特に好ましい一形態では、膜の粗さを一様に分布させる。特に好ましい一形態では、粗さは多面構造を有する。]
[0047] コート層又は金属蒸着物の固着を向上させるために、膜を前処理するのが有利である。膜は、エッチングすることができ(例えばトリクロロ酢酸又はトリフルオロ酢酸)、コロナもしくはプラズマで前処理することができるか、あるいはプライマー(例えばSaran(登録商標))を提供することができる。]
[0048] 反射層(b)
光反射特性及び吸光特性を設けるために、膜(a)の片面又は両面に金属、例えばアルミニウム又は銀を蒸着するのが有利である。]
[0049] 本発明の非常に好ましい一形態では、膜層(a)の両面にアルミニウム又は銀が蒸着される。特に優れた反射特性を達成するために、蒸着のためのスパッタプロセスは、最適な反射を実現させるために、アルミニウム又は銀が極めて均一に設けられるように制御されなければならない。さらに、非常に好ましい一実施形態では、プラズマ前処理された膜が使用され、そして、1つの作業工程で片面又は両面にアルミニウムが蒸着される。反射層(b)の使用により、一方では望み通りに光は反射され、他方では支持体材料を通る光の透過は低減される。金属的性質付与後、膜(a)の表面粗さは、いくぶんは低減されるが維持される。金属層の層厚は完全覆い隠すようなものでなければならず、すなわち膜(a)は全面にわたって金属的性質を付与されなければならない。]
[0050] 製造プロセスに関して、感圧接着剤で塗工する前に、金属化された面を透明塗料でもう一度保護すると有利であり得る。]
[0051] 着色層(c)と(c')
着色層(c)と(c')は、様々な機能を果たすことができる。本発明の一変更例では、着色層は、外部光を完全に吸光する機能を有する。そのためには、この場合、両面感圧接着テープは、300〜800nmの波長範囲での透過率が<0.5%、より好ましくは<0.1%、最も好ましくは<0.01%にならなければならない。本発明の好ましい一変更例では、これは、黒色のコート被膜によって達成される。硬化性バインダーマトリックス(好ましくは熱硬化性の系であるが、放射線硬化性の系でもよい)中で、黒色の着色顔料をコーティングマトリックスに混合する。コーティング材料としては、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリレート、又はポリメタクリレートを、当業者に知られているコーティング添加剤と組み合わせて使用することができる。本発明による非常に好ましい一変更例では、着色媒体粒子としてカーボンブラック粒子又はグラファイト粒子がバインダーマトリックスに混合される。この添加により、添加剤含有量が非常に高い(>20重量%)場合、完全な吸光以外に、さらに導電性も実現されるため、本発明の両面感圧接着テープも同様に静電防止特性を有する。さらに、層(c)と(c')は、接着促進剤の追加の機能も有することができる。この場合、この層は、支持膜(a)あるいは金属層(b)に対する感圧接着剤(d)又は(d')の接着性をも向上させることができる。]
[0052] 黒色の着色層(c')の吸光特性を向上させるために、着色層(c)に追加的に白色の着色顔料を充填することができる。白色の着色顔料としては、好ましくは二酸化チタン系顔料が適している。]
[0053] 感圧接着剤(d)と(d')
本発明の好ましい一変更例では、感圧接着剤(d)と(d')は、感圧接着テープの両面上に全く同じにある。しかし、本発明の特別な一変更例では、感圧接着剤(d)と(d')が、層厚及び/又は化学組成に関して相互に異なる場合にもまた有利であることができる。このようにして、例えば異なる感圧接着特性を設定することができる。本発明の両面感圧接着テープ用の接着感圧剤システムとしては、アクリレート系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、またはEVA系接着剤が使用される。本発明の創意に富んだ変更例に関して、その本発明の両面感圧接着テープが少なくとも片面において高い反射率を有する場合、感圧接着剤が少なくともこの片面において高い透過率を好ましく有すると非常に有利である。]
[0054] しかし、基本的には、例えば“Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology”Donatas Satas (van Nostrand, New York 1989)(非特許文献1)に挙げられているような、その他全ての当業者に周知の感圧接着剤を加工することもできる。]
[0055] 天然ゴム形接着剤については、約100,000ダルトンを下回らない、好ましくは500,000ダルトンを下回らない分子量(重量平均)までの天然ゴムが粉砕されて添加される。]
[0056] 接着剤の出発材料としてのゴム/合成ゴムについては、幅広い変更可能性が与えられる。天然ゴム又は合成ゴム、あるいは天然ゴム及び/又は合成ゴムの任意のブレンドを使用することができ、その際、天然ゴムの一種又はより多くは、基本的には、必要とされる純度レベル並びに粘度レベルに応じて、例えば、Crepe−、RSS−、ADS−、TSR−、又はCV−タイプなど入手可能な品質全てから選択することができ、合成ゴムの一種又はより多くは、ランダム共重合されたスチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、合成ポリイソプレン(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(XIIR)、アクリレートゴム(ACM)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、及びポリウレタン及び/又はそのブレンドからなる群から選択することができる。]
[0057] さらに好ましくは、加工性を向上させるために、具体的には全エラストマー量に対して10〜50重量%の重量割合で熱可塑性エラストマーをゴムに加えることができる。代表的なものとして、ここではとりわけ、特に適合性のあるスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)及びスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)タイプが挙げられる。]
[0058] 本発明の好ましい一変更例では、好ましくは、(メタ)アクリレート系感圧接着剤が使用される。ラジカル重合によって得ることができる、本発明に従って有利に使用可能な(メタ)アクリレート系感圧接着剤は、少なくとも50重量%までが、次の一般式で表される化合物からなる群からのアクリルモノマーの少なくとも一種からなる。]
[0059] ]
[0060] (式中、R1=H又はCH3であり、残基R2=H又はCH3であるか、あるいは1〜30個の炭素原子を有する分岐された又分岐されていない飽和されたアルキル基からなる群から選択される。)]
[0061] モノマーは、好ましくは、結果として得られるポリマーが室温又はそれより高い温度で感圧接着剤として使用できるように選択され、特に、結果として得られるポリマーが、“Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology」Donatas Satas (van Nostrand, New York 1989)(非特許文献1”のものに相当する感圧接着特性を有するように選択される。]
[0062] 本発明のさらなる変更例では、感圧接着剤は、熱活性化可能な感圧接着剤として使用できるようにコモノマー組成が選択される。]
[0063] ポリマーは、好ましくは、式CH2=C(R1)(COOR2)を有するアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル及び/又はその遊離酸から構成されるモノマー混合物の重合によって得ることができ、ここで、R1=H又はCH3であり、R2=1〜20個のC原子を有するアルキル鎖又はHである。]
[0064] 使用されるポリアクリレートのモル質量Mwは、好ましくはMw≧200,000g/モルである。]
[0065] 非常に好ましい方法において、4〜14個のC原子、好ましくは4〜9個のC原子からなるアルキル基を有するアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる、アクリルモノマー又はメタクリルモノマーが包含される。具体的な例は、これらに限定されるものではないが、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘプチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、ベヘニルアクリレート、及びそれらの分岐された異性体、例えば、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソオクチルアクリレート、又はイソオクチルメタクリレートである。さらに使用される化合物クラスは、少なくとも6個のC原子からなる架橋シクロアルキルアルコールの一官能性アクリレート及び/又はメタクリレートである。シクロアルキルアルコールは、例えばC1〜C6のアルキル基、ハロゲン原子、又はシアノ基で置換されることができる。具体的な例は、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、及び3,5−ジメチルアダマンチルアクリレートである。]
[0066] 一つの方法において、カルボキシル残基、スルホン酸及びホスホン酸、ヒドロキシ残基、ラクタム及びラクトン、N−置換アミド、N−置換アミン、カルバメート残基、エポキシ残基、チオール残基、アルコキシ残基、シアノ残基、エーテルなど、極性基を有するモノマーが使用される。]
[0067] やや塩基性のモノマー、例えば、N,N−ジアルキル置換アミド、例えばN,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルラクタム、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、N−メチロールメタクリルアミド、N−(ブトキシメチル)メタアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−(エトキシメチル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミドであり、ここで、これらのリストは完全なものではない。]
[0068] さらに好ましい例は、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、アリルアルコール、イタコン酸無水物(Itaconsaeureanhydrid)、イタコン酸、グリセリジルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、無水マレイン酸、フェノキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、シアノエチルメタクリレート、シアノエチルアクリレート、グリセリルメタクリレート、6−ヒドロキシヘキシルメタクリレート、酢酸ビニル、テトラヒドロフルフリルアクリレート、β−アクリロイルオキシプロピオン酸、トリクロロアクリル酸、フマル酸、クロトン酸、アコニット酸、ジメチルアクリル酸であり、ここでこのリストは完全なものではない。]
[0069] さらに非常に好ましい一方法において、モノマーとして、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、α位に芳香環および複素環を有するビニル化合物が使用される。この場合も、非限定的ないくつかの例として、酢酸ビニル、ビニルホルムアミド、ビニルピリジン、エチルビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、及びアクリロニトリルが挙げられる。]
[0070] さらに、さらなる一方法では、共重合可能な二重結合を有する光開始剤が使用される。光開始剤としては、ノリッシュI型(Norrish Type I)及びノリッシュII型(Norrish Type II)の光開始剤が適している。例としては、例えばUCB社のベンゾインアクリレート及びアクリル化ベンゾフェノン(Ebecryl P 36(登録商標))である。原理的には、UV照射の下でラジカル機構によってポリマーを架橋することができる、当業者に周知の全ての光開始剤が共重合化できる。二重結合を官能化できる、使用可能な光開始剤に関する概要は、Fouassier:“Photoinititation, Photopolymerization and Photocuring: Fundamentals and Applications”Hanser−Verlag, Muenchen 1995(非特許文献2)に示されている。補足として、Carroy等“Chemistry and Technology of UV and EB Formulation for Coatings, Inks and Paints”Oldring (Hrsg.), 1994. SITA. London(非特許文献3)が使用される。]
[0071] さらなる好ましい一方法では、上記のコモノマーに、静的な高いガラス転移温度を有するモノマーが添加される。成分として、例えばスチレンのような芳香族ビニル化合物が適しており、その際、好ましくは芳香核がC4〜C18の構成要素から構成され、そしてヘテロ原子を含むこともできる。特に好ましい例は、4−ビニルピリジン、N−ビニルフタルイミド、メチルスチレン、3,4−ジメトキシスチレン、4−ビニル安息香酸、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、t−ブチルフェニルアクリレート、t−ブチルフェニルメタクリレート、4−ビフェニルアクリレート、4−ビフェニルメタクリレート、2−ナフチルアクリレート、2−ナフチルメタクリレート、並びにこれらのモノマーからなる混合物であり、このリストもやはり完全なものではない。]
[0072] 芳香族の割合を高めることにより、感圧接着剤の屈折率が増大され、例えば外部からの光によるLCDガラスと感圧接着剤との間での散乱が最小限化される。]
[0073] さらなる発展のために、感圧接着剤に樹脂を混合させることができる。添加する粘着力を高める樹脂として、周知の、そして文献に記載の接着性樹脂の全てが使用可能である。代表として、ピネン樹脂、インデン樹脂、及びロジン、それらの不均化、水素化、重合化、エステル化された、誘導体類及び塩類、脂肪族炭化水素樹脂及び芳香族炭化水素樹脂、テルペン樹脂、及びテルペンフェノル樹脂、並びにC5−、C9−、及び他の炭化水素樹脂が挙げられる。得られる接着剤の特性を所望どおりに調整するために、これら及びその他の樹脂の任意の組合せが使用できる。一般的に、適したポリアクリレートとの相溶性である(可溶である)全ての樹脂が使用でき、特に、全ての脂肪族、芳香族、アルキル芳香族炭化水素樹脂、純粋なモノマーをベースとする炭化水素樹脂、水素化炭化水素樹脂、官能性炭化水素樹脂、及び天然樹脂が挙げられる。“Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology” von Donatas Satas (van Nostrand, 1989)(非特許文献1)における知識水準の説明に留意されたい。]
[0074] ここでもまた、透過率を向上させるために、好ましくは透明な、ポリマーと非常によく適合する樹脂が使用される。水素化または部分的に水素化された樹脂が、この特性を有する場合が多々ある。]
[0075] さらに、任意の軟化剤(可塑剤)、それ以外の充填剤(例えば繊維、カーボンブラック、酸化亜鉛、チョーク、中実又は中空のガラスビード、別の材料からなるマイクロビード、ケイ酸、ケイ酸塩)、造核剤、導電性材料、例えば共役ポリマー、ドープされた共役ポリマー、金属顔料、金属粒子、金属塩、グラファイトなど、発泡剤、配合剤、及び/又は老化防止剤、例えば一次および二次酸化防止剤の形、または光保護剤の形のものを添加することができる。]
[0076] 本発明のさらなる可能な一変更例では、黒色層(c)上に塗布される接着剤(d')は、吸光粒子、例えば黒色顔料またはカーボンブラック粒子またはグラファイト粒子を充填材料として含む。]
[0077] さらに、架橋剤および架橋促進剤を混和することができる。電子線照射架橋およびUV架橋に適した架橋剤は、例えば、二官能性または多官能性アクリレート、二官能性または多官能性イソシアネート(ブロックされたものも含む)または二官能性または多官能性エポキシドである。さらにまた、熱活性化可能な架橋剤、例えばルイス酸、金属キレート、または多官能性イソシアネートを添加することもできる。]
[0078] 場合によってはUV光で架橋させるために、接着剤にUV光吸収性の光開始剤を添加することもできる。非常に良好に使用することができる有用な光開始剤は、例えば、ベンゾインエーテル、例えばベンゾインメチルエーテルおよびベンゾインイソプロピルエーテル、置換アセトフェノン、例えば2,2−ジエトキシアセトフェノン(Ciba Geigy(登録商標)社のIrgacure 651(登録商標)として入手可能)、2,2−ジメトキシ−2−フェニル−1−フェニルエタノン、ジメトキシヒドロキシアセトフェノン、置換α−ケトール、例えば2−メトキシ−2−ヒドロキシプロピオフェノン、芳香族塩化スルホニル、例えば2−ナフチル塩化スルホニル、および光活性オキシム、例えば1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシムである。]
[0079] 上述の光開始剤およびさらなる使用可能な光開始剤およびその他のノリッシュI型またはノリッシュII型の光開始剤は、以下の残基を含むことができる。すなわち、ベンゾフェノン残基、アセトフェノン残基、ベンジル残基、ベンゾイン残基、ヒドロキシアルキルフェノン残基、フェニルシクロヘキシルケトン残基、アントラキノン残基、トリメチルベンゾイル−ホスフィンオキシド残基、メチルチオフェニルモルホリンケトン残基、アミノケトン残基、アゾベンゾイン残基、チオキサントン残基、ヘキサアリールビスイミダゾール残基、トリアジン残基、またはフルオレノンであり、これらの残基はそれぞれ、さらに、1つ又は複数のハロゲン原子及び/又は1つ又は複数のアルキルオキシ基及び/又は1つ又は複数のアミノ基もしくはヒドロキシ基で置換されることができる。代表的な概要は、Fouassier: “Photoinititation, Photopolymerization and Photocuring: Fundamentals and Applications”, Hanser−Verlag, Munchen 1995(非特許文献2)に示されている。補足として、Carroy et al. in “Chemistry and Technology of UV and EB Formulation for Coatings, Inks and Paints”, Oldring (Hrsg.), 1994, SITA, London(非特許文献3)を援用することができる。]
[0080] コーティング法、支持体材料の仕上げ
本発明による感圧接着テープを製造するために、好ましい一方法では、溶液状態の(aus Loefsung)感圧接着剤が支持体材料上にコーティングされる。感圧接着剤の固着を促進させるために、場合によっては層(b)及び/又は(c)と(c')を前処理することができる。すなわち、例えば、コロナ又はプラズマで前処理することができ、溶融物の状態又は溶液の状態で(aus der Schmelze oder aus Loesung)プライマーを塗布することができ、あるいは化学的にエッチングすることもできる。]
[0081] しかし、特に黒色のコーティング層の場合、コロナ出力を最小にすべきであり、さもなければ、膜中まで焼けてピンホール(光学的エラー、干渉部位)ができる。溶液からなる感圧接着剤をコーティングするために、熱供給によって、例えば乾燥チャネル内で溶媒を除去し、そして場合によっては架橋反応を開始させる。]
[0082] 上述したポリマーは、それ以外に、ホットメルト系として(すなわち溶融物から)コーティングすることもできる。従って、製造方法に関して、溶媒を感圧接着剤から除去する必要があり得る。この場合、原理的には、当業者に知られている方法を使用することができる。非常に好ましい方法は、一軸もしくは二軸押出機による濃縮である。二軸押出機は、同方向又は逆方向に駆動させることができる。溶媒又は水は、複数の真空段階で留去することが好ましい。それに加えて、溶媒の蒸留温度に応じて加熱対策を行う。残留溶媒の比率は、好ましくは<1%、より好ましくは<0.5%、非常に好ましくは<0.2%である。ホットメルトは、溶融物から精製される。]
[0083] ホットメルトとしてコーティングするのに様々なコーティング法が利用できる。一実施形態では、感圧接着剤はロールコーティング法によってコーティングされる。様々なロールコーティング法が、“Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology” von Donatas Satas (van Nostrand, New York 1989)(非特許文献1)に記載されている。さらなる一実施形態では、溶融ノズルを介してコーティングされる。さらなる好ましい一方法では、押出しによってコーティングされる。押出コーティングは、好ましくは押出ダイを用いて行われる。使用される押出ダイは、有利には、次の3つのカテゴリーの1つに由来するものであることができる。すなわち、T型ダイ、フィッシュテイルダイ、コートハンガーダイ(Buegel−Duese)である。各タイプは、そのフローチャネルの形状によって異なる。コーティングによって、感圧接着剤を配向させることもできる。]
[0084] さらに、感圧接着剤を架橋させることが必要な場合もある。好ましい一実施形態では、電子線照射及び/又はUV照射を用いて架橋させる。]
[0085] UV架橋を行うには、使用されるUV光開始剤に応じて200〜400nmの波長範囲での短波長紫外線照射によって、特に80〜240W/cmの出力における水銀高圧ランプもしく水銀中圧ランプの使用のもとで照射される。照射強度は、UV光開始剤の量子収量および調整すべき架橋率にそれぞれ適合させる。]
[0086] それ以外に、本発明の一変更例では、感圧接着剤は電子線照射を用いて架橋させることが可能である。使用できる典型的な照射装置は、電子線照射加速器ならば、リニアカソードシステム(Linearkathodensysteme)、スキャナシステム(Scannersysteme)、またはセグメントカソードシステム(Segmentkathoden−systeme)である。従来技術の詳細な説明、および最も重要なプロセスパラメータは、Skelhorne, Electron Beam Processing, in Chemistry and Technology of UV and EB formulation for Coatings, Inks and Paints, Vol. 1, 1991, SITA, London(非特許文献4)に見られる。典型的な加速電圧は、50kV〜500kV、好ましくは80kV〜300kVの範囲である。使用される線量(Streudosen)は、5〜150kGy、特に20〜100kGyで可変である。]
[0087] 両方の架橋方法を使用することもでき、又は高エネルギー照射を可能にする別の方法を使用することもできる。]
[0088] さらに、本発明の対象は、キーボード用のバックライト式照明ユニットを接着させるための、片面及び両面感圧接着テープの使用である。その接着は、例として図1に示されている。感圧接着テープとして使用するために、片面又は両面感圧接着テープに1つ又は2つの剥離膜又は剥離紙で被覆することができる。本発明による好ましい一変更例では、シリコーン処理又はフッ素加工されたフィルムもしくは紙、例えばグラシン紙や、HPDEまたはLDPEコート紙が使用され、これらにさらに、シリコーンもしくはフッ素化ポリマー又はフッ素化シリコーンをベースとする剥離層が設けられる。] 図1
[0089] 本発明による感圧接着テープは、それに相応した、特にキーボードのバックライト式照明を最適化するのに使用することができる。]
[0090] 例
以下に本発明を説明するが、例の選択によって不要な限定が意図されるものではない。]
[0091] 次の試験法が使用された。]
[0092] 試験法
A.透過率
透過率は、Biotek Kontron社のUvikon923を用いて、190〜900nmの波長範囲内で測定した。絶対透過率を550nmにおける値として単位%で示す。]
[0093] B.粗さ
膜の粗さは、DIN4768に従って測定して示す。粗さを、μmのRa値の形で示す。]
[0094] C.反射
反射試験は、DIN Norm5063−3に従って行う。測定機器として、Ulbrechtsche Kugel Typ LMTを使用した。反射度並びに散乱光率は%で示される。]
[0095] ポリマー1
ラジカル重合に従来用いられている200L反応器に、アクリル酸2400g、2−エチルヘキシルアクリレート64kg、N−イソプロピルアクリルアミド6.4kg、及びアセトン/イソプロパノール(95:5)53.5kgを装入した。撹拌下で窒素ガスを45分間導入した後、反応器を58℃に加熱し、そして2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)40gを添加した。続いて、外部熱浴を75℃に加熱し、そしてこの外部温度で一定に反応を行った。1時間の反応時間後、さらにAIBN40gを添加した。5時間後及び10時間後のそれぞれにおいて、アセトン/イソプロパノール(95:5)15kgで希釈した。6時間後及び8時間後のそれぞれにおいて、アセトン800gに溶解されたジクロロヘキシルパーオキシジカーボネート(Akzo Nobel社のPerkadox 16(登録商標))100gを添加した。24時間の反応時間後に反応を止め、室温まで冷却した。]
[0096] 架橋
感圧接着剤は溶液状態で、シリコーン処理された剥離紙(Loparex社のPEコート剥離紙)上にコーティングされ、乾燥室中で10分間100℃で乾燥させ、その後、25kGyの線量を用いて200kVの加速電圧で架橋させる。コーティング量はそれぞれ50g/m2であった。]
[0097] 膜(Al蒸着)
PET膜の両面に対して、全面にわたってアルミニウム層が設けられるまで、その両面にアルミニウムを蒸着した。その膜は、300mmの幅で、スパッタリング法に従って蒸着した。その際、正に帯電した、イオン化されたアルゴンガスを高真空室中に導入する。その帯電したイオンは、次いで、負に帯電したAlプレートに当たり、分子レベルでアルミニウム粒子が切り離され、該粒子は次いで、プレートの上に設けられたポリエステルフィルムの上に堆積される。]
[0098] 膜(着色塗装):
黒色塗料の製造:
黒色塗料は、硬化剤CVL No.10(大日本インキ化学工業株式会社)4部及びDaireducer(商標)V No.20(大日本インキ化学工業株式会社)35部、並びに塩化ビニル酢酸ビニルをベースとする塗料Panacea(商標)CVL−SPR805(大日本インキ化学工業株式会社)100部から作製した。]
[0099] 膜1(黒/銀):
Alが蒸着された膜SO15(ベースSKCポリエステルフィルムSO15、試験法Bに従ってRa=0.221μm)の片面上に上記の黒色塗料を平坦に塗布し、そして45℃において48時間乾燥させる。黒色塗料でコーティングされた面は、完全かつ一様に黒色である。塗布量は約2g/m2である。]
[0100] 膜2(黒/銀):
Alが蒸着された膜SC44(ベースSKCポリエステルフィルムSC44、試験法Bに従ってRa=0.11μm)(ベースHostaphan(商標)5210)の片面上に白色塗料を平坦に塗布し、そして45℃において48時間乾燥させる。塗布量は2g/m2である。その後、もう一度同じ面に上記の黒色塗料を塗り重ねる。もう一度45℃で48時間乾燥させる。塗料で二重にコーティングされた面は、完全かつ一様に黒い。両方の塗料の塗布量は4g/m2である。]
[0101] 膜3(黒/銀):
Alが蒸着された膜SC42(ベースSKCポリエステルフィルムSC42、試験法Bに従ってRa=0.08μm)の片面上に上記の黒色塗料を平坦に塗布し、そして45℃において48時間乾燥させる。黒色塗料でコーティングされた面は、完全かつ一様に黒色である。塗布量は約2g/m2である。]
[0102] 参照膜1(黒/白):
SW083(SKCポリエステルフィルム23μm)の片面上に上記の黒色塗料を平坦に塗布し、そして45℃において48時間乾燥させる。黒色塗料でコーティングされた面は、完全かつ一様に黒色である。塗布量は約2g/m2である。]
[0103] 参照膜2(黒/銀):
Alが蒸着された膜(PET膜、試験法Bに従ってRa=1.00μm)の片面上に上記の黒色塗料を平坦に塗布し、そして45において48時間乾燥させる。黒色塗料でコーティングされた面は、完全かつ一様に黒色である。塗布量は約2g/m2である。]
[0104] 例1
膜1は、その片面がラミネート法(Kaschierverfahren)においてポリマー1を50g/m2で被覆される。]
[0105] 例2
膜1はその両面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0106] 例3
膜2はその片面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0107] 例4
膜2はその両面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0108] 例5
膜3はその片面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0109] 例6
膜3はその片面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0110] 参照例1
参照膜1は、その両面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0111] 参照例2
参照膜2は、その両面がラミネート法においてポリマー1で、50g/m2で被覆される。]
[0112] 結果
例1〜6は、参照例1及び2と共に、試験法Aに従って試験した。結果を表1に示す。]
[0113] 表1から、例1〜6並びに参照例1及び2は、0.1%未満の非常に小さな透過率を有するという結果が分かる。これらの測定値は、接着テープに関する非常に小さな光透過性が、塗料の組成によっても、金属化によっても達成できることを実証している。]
[0114] ]
[0115] 反射特性を調べるために、金属面の光学測定を行った。このために、参照としてガラスに接着させた。]
[0116] 値を表2に示す。]
[0117] これらの結果は、粗さが増大するにつれて、反射における拡散率が明らかに増加することを実証している。しかし同時に、反射値は依然として非常に高いレベルにある。参照例1は、0.05μmのRa値を有する白色の滑らかな膜では小さな反射値しか実現可能でないことを実証している。]
[0118] 0.35μmよりも大きいRa値を有する参照例2は、粗さが非常に高いと拡散率が非常に高くなる(80%よりも大きくなる)が、全反射率(total)は明らかに低下し、そして明らかに80%を下回ることを実証している。従って、キーボードのバックライト式照明ユニットを接着させる場合には、光収率が小さすぎる。]
[0119] ]
[0120] 利用技術についての検査のために、例1、3、5、6、及び参照例2を、バックライト式照明キーボードの裏面に固定した。キーボードは寸法1×1cmのキーを有し、全体のサイズは約8cm×28cmである。]
実施例

[0121] それに対し、参照例1が使用される場合、バックライト式照明ユニットをLCディスプレイに接着させるときにディスプレイに光スポットが生じ、これを避けることが重要である。8個のLEDユニット(それぞれ直径3mm/8000mcd/白色/動作電圧3.4ボルト/開口角20°)を用いてキーボードをバックライト式に照明した。引き続き、数字及び文字を介したキーボード全体の光収率を暗所で測定した。例1、3、5及び6を使用することにより、参照例2と比較して全膜キーボードの光収率を2.5%高めることができた。]
[0122] 1LED(発光ダイオード)
3キー
4 接着テープ]
权利要求:

請求項1
少なくとも1つの多層支持体材料及び少なくとも1つの感圧接着剤を含む、少なくとも片面の感圧接着テープにおいて、光透過率が0.1%以下であり、かつ全光反射率が少なくとも80%であり、そして散乱光率が30〜80%であることを特徴とする感圧接着テープ。
請求項2
両面の感圧接着テープであることを特徴とする、請求項1に記載の感圧接着テープ。
請求項3
光反射面及び吸光面を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の感圧接着テープ。
請求項4
前記吸光面の吸光が、完全にまたは部分的に、感圧接着テープの黒く着色された層によって生じることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感圧接着テープ。
請求項5
前記光反射面の光反射が、前記感圧接着テープの金属性反射層によって完全にあるいは部分的に生じることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の感圧接着テープ。
請求項6
少なくとも1つの多層支持体材料と少なくとも1つの接着剤層とを含む少なくとも片面の接着テープであって、光透過率が0.1%以下であり、かつ全光反射率が少なくとも80%であり、そして散乱光率が30〜80%である感圧接着テープの、特に電子機器のキーボード類又はキーボードアレイのバックライト式照明を最適化するための使用。
請求項7
請求項2〜5のいずれか一項に記載の感圧接着テープの使用を特徴とする、請求項6に記載の使用。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
JP2018199817A|2018-12-20|光学用粘着シート
JP6141812B2|2017-06-07|光を管理するための粘弾性層を有する光ガイド
KR20180127950A|2018-11-30|광학용 감압 점착 시트, 이를 포함한 액정 디스플레이 및 입력 장치
US10471681B2|2019-11-12|Heat de-bondable adhesive articles
KR101749758B1|2017-06-21|광학용 점착 시트
JP2016006176A|2016-01-14|再剥離性を有する粘着材
JP3907611B2|2007-04-18|粘着剤組成物及び粘着製品
TWI473870B|2015-02-21|背光單元
JP5457447B2|2014-04-02|粘弾性導光材
JP4168180B2|2008-10-22|再帰反射製品
JP5539980B2|2014-07-02|粘弾性光ガイドを有する再帰反射物品及び装置
KR101305561B1|2013-09-09|양면 점착 시트 및 점착형 광학 부재
EP2544044B1|2014-09-17|Backlight system and optical sheet with pressure-sensitive adhesive
JP3676474B2|2005-07-27|光学フィルム及び液晶表示装置
JP6081123B2|2017-02-15|基材レス両面粘着シート
KR20020044070A|2002-06-14|감압성 접착제 조성물, 감압성 접착 시이트 및 광학 필름
KR20130002288A|2013-01-07|광학용 양면 감압 점착 시트, 광학 부재, 터치 패널, 화상 표시 장치, 및 분리 방법
JP5518436B2|2014-06-11|光学用粘着シート
JP4121030B2|2008-07-16|保護フィルム付位相差板、その製造方法、保護フィルム付粘着型位相差板および保護フィルム付粘着型光学素材
KR100987679B1|2010-10-13|광반사성과 차광성을 겸비한 lcd 모듈용 점착 테이프
KR20130000358A|2013-01-02|광학용 양면 감압 점착 시트
KR20110132531A|2011-12-08|양면 점착 테이프
KR101012557B1|2011-02-07|Lcd용의 감압성 접착 테이프
US10773490B2|2020-09-15|Surface-modified adhesives
JP4814946B2|2011-11-16|バックライトユニット用光拡散シート及びその製造方法
同族专利:
公开号 | 公开日
CN101889223B|2012-05-09|
DE112008003068A5|2010-10-14|
KR20100099259A|2010-09-10|
CN101889223A|2010-11-17|
EP2220522A1|2010-08-25|
TW200934849A|2009-08-16|
WO2009071569A1|2009-06-11|
US20100263782A1|2010-10-21|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2011-10-20| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111019 |
2012-07-18| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120717 |
2012-08-02| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120717 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]